夏休みはもう終わり(7月19日-20日)

翌朝、体の調子が悪く、朝ごはんも食べられない様子。この数日間の疲れがどっときたんでしょう。朝少しだけ泳いで、その後身支度を整える。みんなよりもフライトが早いので出発も、3日間どうもお世話になりました。初対面、そして会話も不十分な若者たちと時間をともに過ごすことになって、最初はとまどいましたが、なんとかなるもんですね。日本の若い子に比べて、純粋っつーか、素朴っつーか、すれてないなあ。人見知りな子とも、最後になんとなく会話が成立するようになったのに、これでおしまい。こんな時間は二度と過ごせないんだな…と思うとちょっぴり寂しく、センチメンタルな気持ちになってしまいます。短い夏合宿が終わった感じ。遠くにいますが、中国インディーズロックを応援し続けますよ。
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リムジンバス乗り場までバイタクで移動し、そこからバスで1時間で空港に到着。リムジンバスは満席の模様。早めに乗り場に着てよかった。チェックインカウンターで手続きを行っていると、やたらめったら時間がかかってる様子。「今からの便に乗れるから、そっちで発券したよ。今すぐ乗り場に行って。」とのこと。って、搭乗までに後20分しかないやん?長蛇の列の荷物検査場を通過して、急ぎ足で搭乗口に行くと、まだ搭乗開始していません。電光掲示板をみると、規制がかかってて出発時間未定とのこと。行きだけでなく、帰りも遅延ですか。一本早い便にしてくれてたことに感謝!サービス心ではなく偶然もしくは発見ミスでしょうが。

空港のレストランで麺を食べるが30元もするのに美味しくない…。返って気分が悪くなる。しかも冷房が効きすぎて頭が痛いので、搭乗口から離れた日当たりのいい場所に座っていました。すると、昨日のフェスに出演したSUBSのお二人がいるじゃないですか??写真をお願いしてとらせていただきました。抗猫さん、リュックも猫柄でした。しかも私服か衣装か境目が難しいお洋服。お似合いな2人。
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しばらくしてEmiちゃんたちを発見。どうやら彼女達の飛行機も遅延しているみたい。なので一緒にお茶して、最後にパチリ。最後に会えてよかったなー。また見に行くぜ。
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そんなこんなで約3時間遅れで出発。ぼーっと音楽聴いて、iphoneで本を読んでいるとまたたくまに時間が過ぎました。飛行機の中では終始寝て過ごし、気づけば上海。宿のチェックイン予定を大幅に過ぎているので、タクシーで急いでホテルに向かいます。
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今回の宿は4年前にもお世話になった、人民広場近くのユースホステル。一歩路地を入ったところにありながら、開放的なつくりになっているので、涼しくて心地よいのです。まったりする時間もなく上海散策へ。バンドまで歩こうと思っていたけれど、人が多そうなのでこのあたりで限界。南京路裏の屋台でご飯をたべ、マッサージをして帰宅。もう23時。
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宿のテラスでビール飲みながらまったり。そう、これが旅の最終日にふさわしい過ごし方!近くにいた日本人の方とビールを飲んで、結局4時くらいまでおしゃべり。みんな仕事してたり、仕事を探しに来ていたり。留学したての時、北京が2日でいやになり、上海に住む遠い知り合いに突然メールして遊びに来たときのことを思い出しました。あの時も、これから上海で生活をしようと意気込んでいる人に溢れていました。夢と希望が一杯の日々がそこにはあったんだな。そして、この宿の住人4年前には子猫だった彼女も、今やすっかり成人したみたいです。来る人いれば去る人あり。変化するもの変わらないもの。都市は色んなものを吸収して肥大しているのだなあ。
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翌日、ユニクロ上海店探していたのですが、どこにあるのかさっぱりわからず、結局莫干山路のギャラリー村に行くことにしました。適当にバスを乗り継いで、路地をひたすら歩く。
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地図を一瞬見ただけだったので、当然道に迷うわけで。それも散歩の楽しみの1つ。出来たら飛ぶように売れていく、焼きショーロンポーの店発見。皮がカリッとして肉汁が吹き出てきます。今回の旅行の中で一番美味な食べ物でした。
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結局タクシーにのってギャラリー村へ。798みたいなのを想像していたのですが、かなりこじんまりとしたつくり。アートではなく、CDを購入するのが目的だったので中にあるショップに入るも、月並みなおみやげ物メインに本が多少置いてあるだけ。まあ滞在時間も短く、調べる時間もなかったから仕方ないか・・・。
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宿に荷物をとりに帰り、地下鉄で空港に向かう。なんと7元。バスが30元、タクシーだと100元はするのでその安さに驚きです。途中乗り換えがあってやたら時間はかかりますが、おすすめです。心配してた荷物検査もあってないようなものでした。これならもっとフィルムもってきたらよかった。

平日の浦東空港は閑散としていました。免税店も2つしかなく、「これが万博やってる都市?」とびっくりするレベル。しかも商品管理してないのか、ほこりかぶってるし。北京の免税も同様だったので、まあこんなもんなんでしょう。中国だしね。これから万博に行かれる方、免税でのお買い物は期待しないほうがいいですよ。

そして国際線は定刻どおりに出発。長かったような短かったような旅はもう終わりです。大阪はもうすっかり夜。明日から仕事。今週末も休みなし。でも一箇所でゆっくり過ごしたおかげで不思議と疲れはありません。熱中症にならないのが不思議なくらい朝から晩ま歩くだけの自分の旅のスタイルとは真逆の過ごし方。たまにはこういう滞在型の旅行もいいですねえ。予想外の出来事だらけで、不安一杯だらけだった、郊外でのフェスも楽しむことができて、大満足。また、中国に行きたいなあ…。各地のライブハウスを巡る旅をしてみたいなあ。中国の音楽とは、自分のペースで向き合い続けて行きたいです。(次回の旅に続く)