中南海(7月18日-後半)

後半は、昨日演奏が中断しちゃった、OurselfBesideMeから。2人編成は初めてみましたが、2人の方がえーんちゃうんって思ったり。ライトニングボルトしかり、あふりらんぽしかり。ただ急遽ベースレスになっちゃったので、ベースありの曲はしんどそうでした。次回が楽しみ。毎回いろいろと発見があるのですよね、彼女達。
OurselfBesideMe


昨日一緒にご飯を食べた台湾のガールズバンド「GO CHIC」。ボーカルのお姉ちゃんがセクシーに観客をあおります。す、すごいです。エレクトリックパンクっていうんでしょうか?かなりレベル高いですよ、彼女達。この自己陶酔感も中華系女子ならでは。音源よりもライブの方がいいなあ。でも、こういうデジタル系のあしらいって一昨年くらいをピークに溢れすぎた音でもあり食傷気味でもある。

その後、みんなと合流して山に登りました。みんなステージの上では素敵なのに山をかけ上げる姿は小猿にしか見えません。下山の時に長い滑り台を使うこともできるのですが、営業時間が終了して閉門。か細いミュージシャン男子は門の隙間を潜り抜けていってしまいましたが、私たちは月を眺めながらおとなしく徒歩で下山。昨日キャンセルだったはずの、外国人バンドがまだ演奏していますかなり押しているよね、これ。と、いうより驚きのタイムスケジュールが発表されました。なんと、BrainFailureと痛仰が出演しないとのこと。中国バンドの中では実力と人気ともにトップクラスの3組(NEWPANTSも含む)が出演しないなんて、なんという事態。ロックキッズからもブーイングがあがります。
山登り


元Joysideのメンバーがやっているひたすら退屈な「浪」を聴いた後、夕食をとりながら「HedgeHog」を聴いていました。ミュージシャン用の食事が決まっているにもかかわらず、皆好き勝手に料理を頼む始末。魚とか、肉とか。その後、何でお金払わなきゃいけないの!と必死で抗議していましたが、領収書をもらってその場を去っていました。結局どうなったのか、私は知りません。とはいえ、ほんとにご馳走様でした。
Gyo


お待ちかねのSUBSです。やっぱかっこいいわー。ボーカルの抗猫、主催側にご立腹だったらしくステージ上でそれらしきことを吼えていました。でしょうね、ミュージシャンの扱われ方ひどすぎるもん。んでステージから降りてきて暴れております。さすが。抗猫さん、怒りのあまりシャウトばっかで声かれすぎ。もう少し歌ってくださいね。
SUBS


今大人気らしい「宠物同谋」。ギタリスト虎子さんがメンバー。映像とリンクした演出が逸脱。フロアも大盛り上がりです。しかし…こういうエレクトロパンクっていうんですか、もうお腹一杯です。西洋の音直輸入の感じで、見せ方と演奏がうまいとしかいいようがありません。いいけど、ロジックで組み立ててあるバンドってあまり好きじゃないなあ。「カッコよさそう」「楽しそう」な仕掛けがわかりやすすぎて返って引いてしまいました。音が楽しいわけじゃないんですよね。メディアミックスして外に発信していく力はありそうなんで、そのあたりの動きに期待。中国にいるとNEWWAVEからの直系みたいな音が多いように思います。世界的にこうなんかな?
宠物同谋


そしてトリはCarsickcars。しょっぱなから中南海。3年前にみたときは守望さんはひたすら内向きにギターを奏でつつ、バンドで音をまとめなきゃ!ともがいている感じがありました。場数を踏んだのか、リズム体はひたすら安定し淡々と進行すすむ中、守望さんのギターだけが1人暴走している感じ。変わったなー。会場の音質の悪さを逆手にとって、ノイズの波に飲み込ませる感じ。ギターの弦が2本切れましたが、さらにテンションあがって乱れ引き。ここ2日間のミュージシャン達のフラストレーションを全て昇華したかのような…。
Car Sick Cars


帰りのバスでは疲れがピークに達した皆様爆睡。にもかかわらず、AV大久保のメンバーが1人で「新裤子」「脑浊」「疼仰」と、バスの中から外に叫んでいる姿を見て、さらに大久保さんが好きになりました。観客の声の代弁者。この人ら、普通にアホやんけ。武漢ってどんなにユーモアに溢れた街なのでしょう。でしたが、途中でバスが動かなくなりました。いわゆるエンストっていうやつですよ。最後の最後まで心が休まることの無い1日でしたとさ。おやすみ。
もうねる