「人のセックスを笑うな」

京都探索記、続く予定だったのですが、テンションが鎮静してしまったので、ここで終了。

やはり日記は生もの。日々思いついたことを手帳にメモ書き、
仕事中はエクセルに入力(仕事してるふり)。
以前はミクシをここまで見てなかったな。ミクシアクセス回数の増加は、生のコミュニケーションに飢えてるからだなと実感します。部屋にネットをつないでないことも一因か。
日々自分が考えたことを話せる他人が近くにいないわけので、ミクシに向かって独白しているのですよ。mixiユーザーに20代後半女子が多いのも納得。
「好きな人とだけ、好きなときに」
コミュニケーションのとり方もコンビニエンスになったものですね。
そして打たれ弱くなった精神力。

そんなこんなで、久しぶりに現代小説でも読もうと、
(39歳・女教師と19歳・男子学生の恋愛物語)という、
山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな
このお話、なかなか鋭かったです。
「自分の形にはまるものを探すのではなくて、
自分の形が相手のいびつな形に変えられていくのが恋愛。」
この言葉にはどっきりした。名言だと思います。
でも、お手軽感がぬぐえません。
携帯やパソコンで読むのにちょうどいいボリューム。
お風呂に入りながら20分で終了。

J文学(今もあるの?)という言葉が出てきた頃から、
若手の作家がぽこぽこと生まれてますね、
もっともそうなキャッチコピーとともに。
現代小説を読んで感じること。
表現が簡素で五感に働きかけてこないのですよ。
人間関係を描くのが大好きな割には、
心理表現も直接的でわかりやすい。

企画から出版にいたるプロセスがどういう仕組みになっているのか知らないけど、企画者の影響力が作家よりも強く感じるんだよねえ。
作家さんの能力うんぬんというより、
読者が求めるものが変わってきてることも大きいんでしょう。
読む行為が手軽になってきてる、語彙不足などなど。
恋愛小説は、最高の心理小説だと思っておりますが、
普遍性と羞恥心に欠ける恋愛小説ほどつまらないものはない。
そういう意味で、推理小説とノンフィクションを読むのに落ち着いてしまうのですよ。

本の返却期限が二ヶ月を過ぎてしまいました。
休館日にこっそりと返しに行こう。