指先までしびれる寒気の中凛と佇む梅の木。 か細い枝先が真っ赤に色づいて。 臼紅の固く小さな蕾がはちきれんばかりに膨らんで。 触れると甘い液体がこぼれだしそうな。これは一瞬のはかなさ、美しさ。 一秒後に視線を傾けたときには、 固い殻を突き破り、そ…
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